2017年10月27日号 小田原城さんぽ

小田原城さんぽ [179] 八幡山大堀切(おおほりきり)

odawarajyo-sampo179_yawatayama_oohorikiri
=おほりばたの水濠に対応する山地の要害=

写眞は神奈川県立小田原髙校の、西側を走る直線の道路である。前方道路中央に大久保神社の社叢が見え、手前後方には市営陸上競技場が位置する。
前方左手は同校の校舎が並ぶが、道路より一段低くなっているのは校舎の敷地を削平した結果である。カシが列植されているが、その根元の直線とほぼ同じ線に、巨大な空堀の内側の壁面が埋藏されていて、昭和五五年以来二回ほど試掘をへて確認されている。
これを小田原城おほりばたの濠の延長というのは、あの濠が二宮神社南側をへて小田原髙校の樹叢の中へ入り、ついでこの道路の直下を過ぎると市営テニスコート北側斜面を水平に走って、市立城山中学校の校門の前を降って旭丘髙校に達する。つまりこの範囲が北条氏三代氏康当時の小田原城であって、後に堀や内側の土塁の髙さは拡大されているが、初期小田原城の姿はこのような規模と考えられる。

odawarajyo-sampo179_yawatayama_oohorikiri_map(小田原の城と緑を考える会長 田代道彌)

-2017年10月27日号, 小田原城さんぽ