ちょっと失礼(人物紹介) 2018年03月16日号

チェンソーアートで活躍! 世界大会に日本代表として出場する
彫刻家 蘭 二朗さん (山北町在住)

2020/05/07

「山北町の木を活かし、これからも色々な作品に挑戦したい」
P-20180316_ranjiro大会で展示する「慈母観音像」(制作途中)を手に

 
チェンソーで丸太を削り彫刻作品に仕上げるアーティストとして、国内外の競技大会で活躍。重い工具を巧みに操り、ウサギや恐竜、仁王像など様々な作品を作りだす。3月20日(火)から、カンボジアで開かれる世界的な木材や木工の祭典「ワールド・ウッド・デイ2018」に日本代表として参加し、制作を行う。取材時は、会場で展示する木彫レリーフ「慈母観音像」に取組んでいる真っ最中だった。
熊本出身の43歳。東京芸大大学院を卒業し、2009年に山北に移住。町が開催した滞在型彫刻展「ウッドボイスvol.1」が縁となり、町のすすめる定住対策の第1号となった。「山北は人も優しく間伐材も豊富で、制作時の音や材料の問題が一気に解決した」。移住後に結婚し、4人の子どものパパでもある。
チェンソーアートは、「スピード感と、木を見た瞬間のインスピレーションをいかして作り上げるところが魅力」と話す。2mを超える大きな作品を作ることもあり、はじめた頃は筋力が足りず苦労したという。また、多くの人に木彫を楽しんでほしいと、山北駅前の商店街の一角で仏像彫刻教室を開く。今年で6年目となり、遠方では愛川町から通う人も。チェンソーと違い、ノミを手にじっくりと取組むのもまた、木彫の面白さの1つだ。
「今後も作品を作りながら、間伐材の活用促進や町のPRにも貢献していきたい」。木に親しみ、その魅力を伝えながら今後も山北ライフを楽しんでいく。

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