小田原薬剤師会より

小田原薬剤師会より [No.061~No.070]

2016/11/28

[No.070] お薬情報

薬局では処方せんにより調剤されたお薬について「お薬の情報」をお渡ししています。
お薬の情報は①薬の名前②薬の効果③薬の形や識別番号④薬の使用方法⑤保存方法⑤主な副作用等について記されています。
薬をお渡しする時に薬剤師が説明いたしますが、もう一度「お薬の情報」を読んで確認してからお薬を使用してください。副作用がいろいろ書かれていて不安になってしまいましたか? 記載されている副作用はすべての人に起こるわけではありません。
しかし、あらかじめひとつの情報として知っておいてほしいのです。
薬を使用していつもと違う不安な点があれば、医師や薬剤師に相談することでつらい副作用を防げるはずです。
また、過去に薬の副作用が起こってしまった人も、薬歴やお薬の情報を確認することで安全にお薬を服用できます。
かかりつけ薬剤師へ相談して、ご自分の使用するお薬を理解してから使用しましょう。
(2007年08月31日号)

[No.069] ご自分のためにお薬手帳をもちましょう!

ご高齢の方は、お薬手帳をお持ちになることをお奨めします。
お一人でいろいろな病院や医院にかかることが多いため、薬同士の重複や相互作用のチェックが必要な場合が多いからです。また、病院からの薬だけでなく、市販薬や健康食品なども使用する方もかなり見うけられます。ご自分の使用しているお薬の記録を手帳に残すことのできる「お薬手帳」を利用して薬の害を未然に防いでください。
お薬手帳は薬剤師が毎回確認させていただきます。また、どの薬局でも記入してくれますので、処方せんと一緒に薬剤師へ提出してください。
(2007年07月27日号)

[No.068] お薬を安心・安全に使用していただくために

薬局でお薬をお渡しする際には薬剤師がいろいろ質問させていただきます。
例えば、「他に使用しているお薬や健康食品は?」、「副作用の出たお薬やアレルギーについて」。お子さんの薬であれば、「現在の体重は?」などですが、この質問が新しい薬を飲む場合などに大切な情報源となります。また、今回の症状についてお話していただいたことも処方薬の再確認につながります。お薬の重複はないか? 薬同士の飲み合わせは大丈夫か? など、安心・安全にお薬を服用していただけるように、薬剤師は患者さんからの情報をチェックしています。
気になることや、食事と薬との作用など、わからないことがあったら、気軽に薬剤師に聞いてみてください。
(2007年05月25日号)

[No.067] お薬手帳のメリット

①複数の医療機関で薬を併用する場合に、同じ効果の薬・飲み合わせのチェックができます。
②慢性病などの場合、その薬を使用している期間が記録できます。
今飲んでいる薬の名前がわかりますか? 数種類の薬を使用していたり、複数の病院や医院にかからなければならない高齢者の方は、覚えるのはなかなか難しいでしょう。薬同士の相性が悪い場合や副作用が起こり易くなる可能性なども、お薬手帳を利用すれば見つけることができるでしょう。また、乳幼児の場合は、過去に使用した薬や量を確認することによって、安全に安心してお薬での治療ができます。
新しく病院や医院にかかる場合は必ず医師に確認してもらいましょう。そして処方せんと一緒に薬剤師にお渡しください。市販の薬を買う時も薬剤師にチェックしてもらってくださいね。まだお持ちでない方は、かかりつけ薬剤師にご相談ください。
(2007年01月26日号)

[No.066] 風邪薬を飲むときは、薬剤師に相談しましょう!

いよいよ寒い冬がやってきます。インフルエンザの予防接種を受けた方も多くいらっしゃるでしょう。気温が下がり、空気が乾燥する冬はウィルスの活動が活発になり、風邪やインフルエンザにかかる機会が多くなります。バランスの良い食事と十分な睡眠、そして帰宅後の手洗いとうがいを心がけることが風邪の最大の予防策です。しかし、風邪をひいてしまったら、薬のお世話になることでしょう。市販の風邪薬の中には現在治療中の症状を悪化させてしまうかもしれないものもあります。病院や医院にかかったときも現在服用している薬とのチェックは欠かせません。
薬局では、お薬手帳や患者さまから得た情報をもとに薬の重複や相互作用を防ぐように努力しています。どうぞ、お気軽にかかりつけ薬剤師へご相談ください。
(2006年11月24日号)

[No.065] 「飲んだら乗るな!」

お酒を飲んだら車の運転をしないことが常識です。
薬のなかにも眠気を催すものがあり、車の運転や機械操作、高所の作業などは厳重な注意が必要になります。薬を服用後、車を運転しないほうがよい薬として、精神安定剤や睡眠導入剤(寝つきを良くする薬)、坑ヒスタミン薬(蕁麻疹の薬)等があります。また、風邪薬、鼻炎の薬、咳止めなどの市販薬でも注意が必要です。眠気はかなり個人差がありますが、過信は禁物です。どうしても運転をしなくてはいけない場合は、医師、薬剤師に申し出てください。薬を他のものに代える、飲み方を変えるなどの方法があるかもしれません。
わからないことは、かかりつけ薬局の薬剤師に相談してみてください。
(2006年09月29日号)

[No.064] 禁煙の訴えふたたび

「パロマの湯沸し器の不完全燃焼で、20人一酸化炭素中毒死」の報道がありました。一酸化炭素は、ヘモグロビンと仲良しで、酸素の200倍も結合し易いのです。従って、呼吸によって直ぐには排出されず、血液中に残っています。脳ばかりか、身体の各臓器は、終日酸素不足になっている訳。お腹の中の赤ちゃんは、ニコチン・タール・一酸化炭素で苦しめられ何も言えずもがいています。脳細胞は五分の酸欠で死んでしまいます。
新聞・テレビで我が子を川に落として殺す事件がありましたが、この事件と同じ範中の事をタバコを吸うお母さん方はやっていることに気付いて欲しいと思います。子供が成長して悪の道へ走らない様願うよりも、塾通いさせて成績向上を願うよりも、酸素不足で頭の回転の悪い子に育てない様に、若いお母さん方に率先して禁煙する事をお願いしたいのです。それが、子供達への愛、夫への愛だと思います。低タール・低ニコチン等の宣伝に迷わされる事のない様真剣に考えて欲しいのです。
(2006年08月25日号)

[No.063] いつも服用している薬はどこに置いていますか?

湿気と気温が高くなる夏場は、薬が一番苦手とする季節です。最近は薬の処方される日数が長期になることもあって患者さんの手元に薬を保管する時間が長くなってきています。
基本的には、缶などに入れて湿気を避け、日のあたらない涼しいところに保管していただければ良いでしょう。テレビの上に置いたり、車の中に置いたりはしないでください。
また、涼しいところと言ってもすべての薬を冷蔵庫に入れる必要はありません。冷蔵庫等で保管すべき薬は薬剤師から説明があります。市販の薬も同様です。
判らないことはかかりつけ薬局の薬剤師に質問してください。
(2006年07月28日号)

[No.062] 健康食品と薬

誰でも「○○に効く!」「△△でやせる!!」などという宣伝文句に弱いのではないでしょうか? 雑誌の広告から新聞にいたるまでさまざまな健康食品の広告があふれています。しかし、健康食品でも副作用は考えられますし、薬との相互作用が起こってしまうものがたくさんあります。例えば、血糖降下薬とギムネマ茶の飲用で低血糖になってしまったり、西洋オトギリソウ(セント・ジョーンズワート)を服用中に一緒に飲むと作用が強くなってまう薬もあります。
健康食品を使用するときは、かかりつけ薬剤師に相談すると良いでしょう。体に悪くないけれど、良くない場合もあります。
(2006年06月30日号)

[No.061] 後発医薬品(ジェネリック)

最近、テレビで後発医薬品(ジェネリック)のCMをよくみかけます。後発医薬品(ジェネリック)とは特許有効期限の切れた先発医薬品と同じ有効成分を含む医薬品のことで、新薬にかかる研究開発費や臨床試験等が省けるため、先発品に比べて安価になっています。
この4月から医師が認める場合には後発品医薬品(ジェネリック医薬品)への変更が認められるようになり、後発医薬品を希望する患者様は選択できるようになりました。
ただ、同じ成分であっても先発医薬品にある効能が後発医薬品では認められていない場合や患者様が希望する後発医薬品が流通の関係で手に入りにくい場合などもありますので、後発医薬品を選択する際は、かかりつけ薬局の薬剤師と十分に話し合って選ぶようにしてください。
(2006年04月28日号)

-小田原薬剤師会より