2017年03月10日号 ちょっと失礼(人物紹介)

3月場所を序二段力士で迎える「桜富士」こと矢野 雄一郎さん(18歳)-南足柄市出身ー

2017/03/31

「いつか桜のように横綱という花を咲かせたい」

昨年11月に伊勢ヶ濱部屋に入門。新名学園旭丘高校に通いながら、両国にある相撲教習所で鍛錬を積む生活を続け、3月1日に高校卒業の日を迎えた。「雰囲気の良いクラスに支えられ、ハードな毎日をこなせた」と周囲への感謝を示す。
出身は南足柄市。中学校までは空手を習っていた。大好物は、母の手作りオムライス。ご飯2合に玉子を5個使う特大サイズだ。高校で相撲部監督の岸田光弘さんに、体格の良さを見出され相撲の世界へ。やってみようという気持ちで始めたが、今までで一番きつい経験だった。しかし後輩が入り、負けん気に火が着いて練習に明け暮れた。努力の末に、主将を務めるまでの実力をつけた。
角界入りの際は、家族と何度も話し合った。
厳しい世界なので心配されたが、大相撲に挑戦したいという矢野さんの強い思いが最後に勝った。家を出る時は普段通りに別れ、後から母に「今までありがとう」とLINEで伝えた。照れと寂しさを秘めての旅立ちだった。
今年の初場所で序ノ口力士として初めて土俵に立った。「初日は緊張で頭が真っ白になりました」と黒星で終わる。そこから冷静さを取り戻し、5勝2敗で見事勝ち越し。順位の上がった番付を手に、前に出る相撲を誓う。
8月に夏巡業の一環として開催される小田原場所には、「もし出られるなら、地元で強くなった自分を見せられるよう頑張りたい」。
優しい笑顔の内に、熱い意志が感じられた。

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