小田原薬剤師会より 2017年03月31日号

小田原薬剤師会より [No.108] セルフメディケーション

2018/01/09

平均寿命が延び、生活習慣病が問題となってきている今、セルフメディケーションが注目されています。世界保健機関(WHO)では、セルフメディケーションを「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義しています。
たとえば、普段から適切な運動や食事、睡眠時間が十分確保されていても、環境の変化などで体調を崩してしまうことがあると思います。そのような時、薬局などで相談しビタミン剤を服用したり、風邪薬を選んだりして自分で責任をもって手当てし、疾病の予防、風邪などの初期症状に対処することを指しています。ただし、この取り組みをしても改善が見られない場合は医療機関にかかることも大切です。
セルフメディケーションを促進するために、平成29年1月1日から平成33年12月31日までの期間、セルフメディケーション税制が施行されることとなりました。従来の医療費控除制度とは併用できませんが、厚生労働省指定のOTC医薬品を購入した場合、一定の条件を満たせば税金が還付・減額される制度です。
この制度も利用し、疾病予防・健康の維持を目指してみましょう。詳しくはかかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師に相談ください。

-小田原薬剤師会より, 2017年03月31日号