小田原市 2018年01月05日号 文化 歴史 ニュース

最後の思い出づくりに市民が企画
「メリーカップ」を映画に!

2020/04/21

老朽化による不具合がみつかり、やむなく撤去されることになった小田原城址公園内こども遊園地の遊具「メリーカップ」。長きにわたり、多くの子ども達や家族連れを楽しませてきたメリーカップの思い出を残したいと、市民有志による映画作りが進んでいる。
企画したのは「西湘シネマクラブ」(青木康至代表)。映画で地元を盛り上げようと、西湘地区での映画ロケを手配したり、野外上映会を開くなどしている。今年2月には小田原で映画祭も開催予定。
かつて小田原のアイドルだった象のウメ子が亡くなった時に、しっかりとした映像に残せなかった後悔があるという青木さん。今回こそはと知りあいの監督らに協力を願い出た。
自主制作なので、資金は自分たちで調達しなければならない。インターネットはもちろん、地道なチラシ配りなど幅広く協賛金を募り、地域を巻き込んだ映画作りを目指した。
タイトルは「メリーメリーメリーカップ」。
短編ストーリー2本からなるオムニバス形式で、今泉恵美子監督による「ウマレル、オモイデ。」と、小田原市出身の星崎久美子監督による「フレンチロースト(仮)」で構成。同じく小田原市出身の俳優・古川照之さんらが出演する。どちらもメリーカップがストーリーの重要な舞台となっており、昨年11月から12月にかけて、メリーカップや小田原市内各所でロケが行なわれた。
「完成した作品は各地の映画祭に出展し、地元のPRに役立てたい」と青木さん。公開は今夏を目指しているが、現在も完成にむけての資金は足りていない状況で、協賛金を募集中。問合せは080-3015-9950青木さんへ。

P-20180105_merrycup_eiga▲夜のメリーカップでのロケにて。通常はカバーが掛かっているカップが、この時はパラソルと電球できらびやかに飾られ、久しぶりに華やかな姿となって復活した。

-小田原市, 2018年01月05日号, 文化, 歴史, ニュース