歴史 ニュース 山北町 2020年02月28日号

ユネスコ無形文化遺産の登録候補に
「山北のお峯入り」などが選定

2020/04/20

2月19日に行われた国の文化審議会で、山北町の国指定重要無形民俗文化財「山北のお峰入り」を含めた全国各地の「風流踊(ふりゅうおどり)」が、今年度のユネスコ無形文化遺産への提案候補として選定された。今後は3月末にユネスコに提案書を提出。2022年11月頃に登録が審議される見通しだ。
風流踊は、人目を惹く「風流」の精神を体現し、華やかな衣装を着た人々が笛や太鼓にあわせて踊り、安寧な暮らしを願う民俗芸能。お峯入りのほか、09年に単独で無形文化遺産に登録された神奈川県三浦市の「チャッキラコ」を含め、全国37件の国指定重要無形民俗文化財が候補となった。
今回の選定について湯川裕司町長は「お峯入り保存会を中心に地域一体で守り、受け継いできた誇るべき遺産を世界に発信することでこれまで以上の保護・継承につながると考える」とコメントした。
これまでに登録されている日本のユネスコ無形文化遺産は、歌舞伎や能楽、浄瑠璃、和食など21件ある。

P20200228_unesco_yamakita【山北のお峯入り】山北町共和地区に古くから伝わる民俗芸能。修験道の儀礼が芸能化したものと考えられており、南北朝時代に始まったという伝承も。口承で伝わってきた8種11演目の歌舞で構成され、近年は5年ごとに公演。史料で確認できる最も古い記録は文久3年(1863)8月16日のもの。

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