小田原市 歴史 ニュース 2020年02月21日号

“金次郎のライバル”の墓前に案内板を設置
「豊田正作」の功績を知って

2020/04/20

2月6日、小田原市浜町の東寺真言宗・蓮上院(濱武快晃住職)で、二宮金次郎のライバルとされる小田原藩士・豊田正作の墓前供養と墓の案内板のお披露目が行われた。
二宮金次郎は小田原藩主の命により桜町(現・栃木県真岡市)の復興を任されたが、そこに新たに派遣された侍が豊田正作だった。金次郎とは考えが合わず衝突したが、後に態度を改めて金次郎を支えたという。
案内板は、昨年公開の映画「二宮金次郎」の製作に携わった万葉倶楽部㈱の高橋弘会長と、金次郎の教えを実践する報徳九転十起人生塾の田嶋享塾長の連名で設置。これまで知られてこなかった豊田の功績を広めたいとの思いがこめられている。「『昨日の敵は今日の友』というように、のちに報徳仕法を実践したということを知ってほしい」と濱武住職。
映画では桜町の復興に取り組む金次郎の姿を中心に、豊田の心情も描かれている。「映画のDVDもできたので多くの方に見てもらいたい」と、供養に参加した万葉倶楽部㈱の高橋眞己専務。

P20200221_toyotashosaku_a▲供養を行った濱武住職、田嶋塾長、高橋専務(左より)

P20200221_toyotashosaku_b▲功績を記した案内板

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