小田原市 ニュース 歴史 2020年02月14日号

60年間ありがとう
小田原市立図書館が3月31日(火)で閉館

2020/04/20

小田原城址公園内にある小田原市立図書館(星﨑記念館)は、今年の3月31日(火)をもって閉館する。長く市民に親しまれてきたこの図書館の歴史を振り返る。

4月以降は新たな体制に

小田原市立図書館の建物は1959年に竣工。老朽化が進んでおり、今年の3月31日(火)で閉館する。4月以降の図書館の機能は、南鴨宮のかもめ図書館(中央図書館に改称※愛称としては継続)と、現在小田原駅前で建設中の再開発ビル「ミナカ小田原」内に開設される小田原駅東口図書館に引き継がれる。
時代の流れに対応して、新たな体制を迎える小田原市の図書館。その歴史は長く、明治時代の1890年、当時小田原に別邸を構えていた伊藤博文が書籍館の設置を進めたことが始まり。1916年に公の図書館として初めて足柄下郡図書館が城山に建設された。だが7年後、関東大震災で建物が崩壊。復興を目指して1933年、小田原町図書館(現・城址公園二の丸観光案内所)が開設された。その後小田原市図書館に名前を変え、1954年に今の小田原市民会館の場所にあった旧新名女子高等学校の建物に移転。そして1959年、小田原出身でアメリカ移民として成功した故・星﨑定五郎さんからの多額の寄付金をもとに建設された「星﨑記念館」に再度移転し、現在の市立図書館として至っている。
建物はレトロな雰囲気のなかにも、建築当時のモダンさを感じさせる。中庭は芝生が広がり、静かで穏やかな時間が過ごせる。読書や勉強などで利用してきた市民も多いのでは。「図書館とは、そのまちに生きる人々の生き方自体に役立つ情報を届ける場所だと思います」と副館長の野村和弘さん。まちづくりや人づくりにおいても大切な役割を担う地域の図書館。その任務は、新体制となる今後も受け継がれることだろう。

クロージングイベント開催

閉館に伴い、市立図書館での貸出し・返却は3月31日(火)までとなる(その他の利用については同館に問合せを)。また、同館の特色である貴重な郷土資料を公開してきた「地域資料室」は、来年度末以降にかもめ図書館内にリニューアルオープン予定。なお、建物は蔵書整理のため数年間は残す計画という。
クロージングイベントとして3月2日(月)には、閉館記念講演会「星崎記念館の歩みと果たした役割」が開催。講師は専修大学教授の野口武悟さん。14時~。申込み先着50人。2月25日(火)締切り。
また、4月4日(土)には閉架書庫の見学や不要図書の無料配布、展示などの閉館記念イベントを行う。10時~15時。予約不要。
問合せ・申込みはTEL.0465・24・1055市立図書館へ。

P20200214_odawaralibrary_a▲1959年に竣工した小田原市立図書館(星﨑記念館)

P20200214_odawaralibrary_b▲中庭の風景。植栽されているソテツの木は開館当時からのものだそう。

P20200214_odawaralibrary_c▲市立図書館(星﨑記念館)入口付近にある、星﨑定五郎さんの銅像。幼い頃貧しくて勉強に打ち込めなかった経験から、子どもの勉強のための施設をつくってほしいと、星﨑記念館の建設に多額の寄付をした。この銅像は、閉館後はかもめ図書館に移設される。

-小田原市, ニュース, 歴史, 2020年02月14日号