大井町 ニュース 産業 2019年12月27日号

ウッドデザイン賞/木工職人・堀内良一さん(大井町在住)
木の医療用玩具が優秀賞に

2020/04/20

木工職人の堀内良一さん(大井町在住)が作る木製の医療用玩具「ぷれぱらウッド」が、優れた木製品などを表彰する「ウッドデザイン賞2019」のハートフルデザイン部門で優秀賞の林野庁長官賞に選ばれた。
木でできた手術セットやMRI、放射線治療機など、ぷれぱらウッドは病院の小児科などで子どもの患者に検査や手術の説明をする時に使われる。丸みを帯びたフォルムで、手にすると木ならではの温もりが伝わる。治療前の子どもたちの不安を和らげたいとの思いで作られている。
堀内さんがぷれぱらウッドを作り始めたのは15年前。知人の県職員からの依頼がきっかけだった。当時の日本では治療前の子どもに説明をすることがなかったそうで、このような玩具は今までに無いものだった。医療従事者と相談しながら実物の機器を採寸して製作し、細かい動きなどにも気を配る。「ぷれぱらウッドはライフワークですね」と堀内さん。作り手の優しい気持ちが反映された製品だ。
また、今回のウッドデザイン賞では小田原市の林業・木材業者を中心に構成される「報徳の森プロジェクト」も入賞を受賞。地元木材を活用した東日本大震災の被災地支援の取り組みが評価された。

P20191227_wood_a▲堀内良一さん

P20191227_wood_b▲医療用玩具「ぷれぱらウッド」

-大井町, ニュース, 産業, 2019年12月27日号