イベント情報 ニュース 真鶴町 2019年11月15日号

真鶴町で「石の彫刻祭」
◆11月30日(土)にかけて公開制作中

2020/04/20

特産の小松石を素材に

2020年の東京オリンピック・パラリンピックにあわせて、真鶴町で9月より「真鶴町・石の彫刻祭」が開催中だ。国内外の著名な彫刻家が町に滞在し、地元特産の小松石を使って作品を制作。11月30日(土)にかけて、公開制作が行われている。
真鶴では前回の東京オリンピック前年の1963年、日本初の野外彫刻展「世界近代彫刻シンポジウム」が開かれた。国内外から集まった彫刻家12人が小松石を素材に作品をつくり、その制作風景を公開。翌64年に作品を新宿御苑に展示し、大きな反響を呼んだという。
そこから56年目の今年、再び東京オリンピックが開かれることから、町が美術館関係者の有識者や地元石材業者らと実行委員会を組織して企画。今年を公開制作の年として、来年夏に完成作品を町内各所に展示する。
町ではこの彫刻祭で、小松石の新たなブランド化を進めたいとも話す。高級石材の小松石は近年、生産量の減少と後継者不足といった課題に直面している。開催を通じて芸術の分野での価値も開拓し、石材業の振興を図る。
参加作家は総勢11人。うち6人が、真鶴半島先端の番場浦駐車場で週末を中心に公開制作を行っている。素材となる小松石は作家自身が採石場で選び、大きさも様々。なかには高さ3mもの巨石を用いて創作に取組む作家も。
参加作家の一人、冨長敦也さんは、駐車場近くのケープ真鶴で「Love Stone Project」を進行中。ハート形に彫刻した石をその土地で出会う人々と一緒に磨いていく作品で、刻一刻と変わる石の質感を実際に触って体感できる。石磨きは、期間中の毎週土日に開催。誰でも参加でき、時間は10時~15時30分。当日先着順で参加無料。
また、11月17日(日)には、参加作家の廣瀬智央さんと河口龍夫さんらによるトークイベントが開催。小松石と真鶴町の魅力について語る。会場はケープ真鶴。14時~16時。当日参加可。参加無料。公開制作のスケジュールなど詳細は、公式ホームページ(https://art-manazuru.jp/)で確認を。問合せはTEL.0465・68・1131町政策課へ。

P20191115_manazuru_a▲真鶴半島の番場浦駐車場での公開制作の様子。写真は、絹谷幸太さんの制作風景

P20191115_manazuru_b▲冨長敦也さんによる「Love Stone Project」の作品。
ハート形の石をみんなの手で磨いていく参加型のアート

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