小田原市 ニュース 箱根町 2019年08月16日号

箱根登山鉄道モハ1形「サンナナ」が引退
名物車両が鈴廣でカフェに

2020/04/23

箱根の山を100年もの間走り続けた箱根登山鉄道の名物車両「モハ1形107号」が先月引退し、鈴廣かまぼこの里(小田原市風祭)でカフェとして活用されることになった。9月上旬に「えれんなCAFE107」としてオープンする。
モハ1形は大正時代の1919年に、木造電車のチキ1形として登場した。1950年に鋼体化され、その後モハ1形に形式名を変更した。1993年に、103号と107号を2両固定編成に改造。モーターから直接車軸を駆動する「吊掛け式」で走る同社最後の車両として鉄道ファンに人気が高く、「サンナナ」の愛称で親しまれてきたが、多くの人に惜しまれつつも引退した。
107号は今後、“第二の車生”に向けて車内をイートインスペースとして改装。箱根ビールやかまぼこを使ったメニューが楽しめる予定。
また、103号は埼玉県の日本工業大学宮代キャンパスに譲渡された。校内併設の博物館前に展示され、教材としても活用される。

POST20190816_tozan_suzuhiro▲8月5日の譲渡式で箱根登山鉄道の府川光夫社長(右)から鈴廣蒲鉾本店の鈴木博晶社長(左)にブレーキハンドルが贈られた。「多くの人の思い出と愛が染み込んだ車両。大切に活用したい」と鈴木社長/小田原市入生田の車庫にて

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