ニュース 松田町 街の話題 2019年03月29日号

今年度で閉校の松田町立寄(やどりき)中学校
最後の卒業生がロウバイ植樹

2020/04/30

生徒数の減少により、今年度をもって72年の歴史に幕を下ろす松田町立寄中学校(同町寄)。3月19日、最後の卒業生が学校近くの「寄ロウバイ園」でロウバイの苗木15本を記念植樹した。
寄ロウバイ園は、地域有志が荒廃地の再生を願って開墾した土地に、2005年度の同校卒業生が250株のロウバイを植樹したのが始まり。そこで同園を管理する地元の「宇津茂ロウバイ部会」(大舘達治会長)が、最後の卒業生にも記念として植樹をしてもらえたらと企画した。
年々地域住民らが植樹を続け、今では3000株2万本以上と国内最大級のロウバイ園となった同園。例年1月頃に芳しい香りの黄色い花をつけ、観光客で賑わう。今年のロウバイまつりは過去最多の2万7000人が来場した。
この日は10日に卒業式を終えた5人のうち3人が参加。大舘会長は、「皆さんが大学を卒業するころには立派な花をつける。今日のことを忘れないで」と呼びかけた。参加した卒業生の一人、小島唯さんは「これからの成長が楽しみ」と話した。
同校は、4月から町立松田中学校(同町松田惣領)と統合。新しい「松田中学校」としてスタートを切る。

POST20190329_matsuda_yadoriki_roubai_a▲晴天の下、苗木を植える卒業生

POST20190329_matsuda_yadoriki_roubai_b▲教職員やロウバイ部会のメンバーとともに作業した

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