ニュース 産業 松田町 2019年02月08日号

松田山の耕作放棄地対策
みかんジュースを特産品に

2020/04/30

松田町に新たな特産品として「まつだ おひるねみかんジュース」が誕生した。松田山の遊休状態の農地を活用して育てたミカンを使用。担い手不足などから進む耕作放棄地化への対策として、町と民間が連携。地元産飲料の普及促進を目指す「まつだ乾杯推進協議会」(飯田勝宏会長)も協力し、町内のイベントや飲食店で積極的に販売していく。
開発したのは、エネルギー、食、農業、林業などを通じて地域の課題解決を目指す合同会社「F&Eあしがら金太郎電力」(同町寄/小山田大和・川久保和美両代表社員)。小山田さんらは、小田原の下曽我地区でも5年前よりこの活動を展開。有志の手を借りながら収穫を進め、遊休状態(=おひるね状態)のミカン畑の再生を目指している。今回のジュースはその「松田版」。ラベルのデザインに県立小田原東高校3年の武田莉紗さんの案を採用するなど、様々な協力で完成した。
1月25日には会見が開かれ、本山博幸町長、小山田さん、飯田会長、武田さんと同校教諭の菅原茂さんが出席した。「行政としては災害面からも山の保全をしっかりやらなくてはならない。お互いの相乗効果で普及させたい」と本山町長。小山田さんも「課題解決に向けたスタートを、このジュースで始めることができて嬉しい」と話した。
ジュースは1本税別300円(180ml)。2月9日(土)から始まる「まつだ桜まつり」の会場でも販売予定。問合せは同社TEL.0465・20・3799へ。

POST20190208_matsuda_ohirunemikan_a▲左より、菅原教諭、小山田さん、武田さん、本山町長、飯田会長

POST20190208_matsuda_ohirunemikan_b▲完成した「まつだ おひるねみかんジュース」

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