建築板金工・柳川辰男さん
「現代の名工」に選出
2020/05/01
厚生労働大臣が卓越した技能者を表彰する今年度の「現代の名工」に、小田原市中里在住の建築板金工・柳川辰男さん（78歳）が選ばれた。12月7日には加藤憲一小田原市長を訪れ、受賞報告を行った。
柳川さんは、銅板を手工具で打ち出して加工する鬼飾りや鬼面、文字看板製作を得意としている。このような伝統的な技能をもつ職人は業界内でも数少ないという。
13歳の時にこの道を志し、15歳で修行を始めた。住宅屋根のほか、箱根神社など神社仏閣の屋根工事や飾り物も手掛け、下府中小学校の校章も製作した。「（この仕事は）天職ですね」と振り返る。
現在も職人として現場に立つかたわら、後継者の育成にも中心的な指導者として貢献。「生きている間に一生懸命技術を教えていきたい」と意欲を語っている。
▲柳川さん（左）と加藤市長