小田原市 2018年01月12日号 歴史 ニュース

居神神社(小田原市城山)にて
「勝って甲 (かぶと) 」の碑建立

2020/05/13

国道1号・板橋見附交差点近くの居神神社(小田原市城山)で、北条氏綱を顕彰する石碑の除幕式が開かれた。
同神社は、北条早雲と争った三浦義意を祀っている。これまで創建者や創建年が不明だったが、郷土史愛好家の石井啓文さんが国立公文書館の『異本塔寺長帳』(内閣文庫蔵)から1520年(永正17年)創建と確認。この年は氏綱が早雲より家督を継いだ2年後で、敵将を領地に祀ることは極めて珍しく、創建には義意への深い哀悼心があったと考えられるとのこと。その心を顕彰すべく昨年12月24日、氏子らの協力のもと碑が建てられた。
碑には、氏綱が3代氏康に残した遺訓『北條氏綱置文』から、「勝って甲(兜)の緒を締めよ、といふ事忘れ給ふへ(べ)からず」が記されている。

▲石碑と石井さん(右)、村上宮司(中央)

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