小田原市 ちょっと失礼(人物紹介) 2020年05月29日号

小田原市の新たな市長に就任した
守屋 輝彦さん (小田原市在住)

2020/05/29

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「まずは新型コロナウイルス対策にしっかりと取り組みます」

不退転の決意で臨んだ選挙だった。新型コロナウイルスの影響で難しい戦いが強いられたが、インターネットなどで積極的に活動。結果、544票差という大接戦を制した。
1966年、小田原市生まれの53歳。祖父、父ともに小田原市議という家で育った。小田原高校に進み、サッカーに没頭。ポジションはゴールキーパー。「試合を組み立て、全体を俯瞰するポジションは、市政にも通じますね」とほほ笑む。
大学では都市計画を学んだ。建築の専門職として神奈川県庁に入庁。2011年に神奈川県議に初当選。2期目途中の2018年に市長選への出馬を表明し、昨春の県議選には出馬せず、退路を断って市長を目指した。
「小田原を世界が憧れる街にする」。選挙戦で熱く訴えてきたスローガンだ。企業誘致や創業支援、雇用創出などを進め、住民の暮らしを豊かにし、人口20万人都市を目指す。
そして、目線の先には“アフターコロナ”も見据えている。テレワークが進む一方、リアルなコミュニケーションも必要となる時、小田原の地の利が活かせると考える。また、教育環境の整備にも力を入れ、「ICT教育」を推進すると話す。
新型コロナへの対策は待ったなしだ。市民の命と生活を守るため、地域医療の体制構築など、様々な分野で実効性のある政策が求められる。新市長の手腕に注目が集まる。

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