ニュース 街の話題 箱根町 2020年08月07日号

箱根登山電車が待望の全線運転再開
「はこねすき」で復活お祝い

2020/08/07

昨年10月の台風19号で甚大な被害を受けた箱根登山鉄道が7月23日、箱根湯本-強羅駅間の運転を再開した。これにより、約9ヵ月ぶりに全線で運行が再開。待望の復旧に、地元は喜びの声に沸いた。
小田原箱根商工会議所の若手会員と箱根地域の事業者有志は被災後すぐに、台風からの復興を目指して「はこねすきプロジェクト」を立ち上げた。箱根の森小学校3年の戸塚咲樹さんが観光美化ポスターに描いた絵を旗印に掲げて活動を展開。絵には登山電車や大文字山、「はこねすき」の標語などが明るく描かれており、ポスターやのぼり旗などにして箱根町内や小田原市内に掲示した。
今回の運転再開では、戸塚さんの絵を塗り絵にして登山電車の車両内に飾る「塗り絵プロジェクト」を企画。箱根町内の小学校や箱根恵明学園の児童約100人が色付けに参加し、
思い思いの色で戸塚さんの絵を表現した。
再開当日には、強羅駅で記念のセレモニーが行われた。赤羽一嘉国土交通大臣や黒岩祐二県知事、山口昇士町長らと並び、戸塚さんも出席。戸塚さんには強羅駅長より感謝を込めて記念品が贈呈された。はこねすきプロジェクトのメンバーも集まり、登山電車に乗って強羅を訪れた観光客へアジサイの苗木をプレゼントした。
児童たちの塗り絵は再開初日から車両内に掲示している。10月末まで掲示予定。

POST20200807_hakonesuki_a▲終点の強羅駅付近の沿線で、手を振って登山電車を出迎えた関係者ら。手前ののぼり旗に描かれた絵が、戸塚さんによる「はこねすき」のポスター

POST20200807_hakonesuki_b▲強羅駅長(左)より記念品が贈られた戸塚さん

POST20200807_hakonesuki_c▲「塗り絵プロジェクト」で車両内に飾られた児童らの作品

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