南足柄市 ニュース 産業 2020年10月02日号

南足柄産の「相州牛」
5年連続の最優秀賞受賞!

2020/10/02

9月11日に第32回横浜食肉市場ミート・フェアが同市場で行われ、南足柄市在住の長﨑光次さんが出品した「相州牛」が最優秀賞を受賞した。
同フェアでは、全国の生産者が丹精込めて育てた肉牛を審査。「和牛の部」と「交雑種の部」の2部門があり、長﨑さんは交雑種の部で受賞。昨年、一昨年と2016年も同部門で同じく最優秀賞、2017年は和牛の部で最優秀賞に輝いており、5年連続の栄誉となった。
長﨑さんの牧場では、約500頭の相州牛を飼育している。交雑種は1.5~2ヵ月、和牛は7~8ヵ月の仔牛を買い付け、約2年かけて育てる。エサは炊いたお米や麦のほか、おからや近隣のアサヒビール神奈川工場のビール粕など地元のものも与え、放牧の運動量を管理するなどさまざまな工夫をこらす。

こまめな意見交換で肉質向上に努力

「コンセプトは『おいしいお肉を育てよう』なんです」と長﨑さん。
品評会では、サシ(赤身部分の中に網の目状に入る脂肪)の入り方など見た目が重視されるが、消費者には実際の味を評価してほしいとのこと。
そのために大切にしているのが、卸問屋の中川食肉㈱(小田原市浜町)の中川大輔専務とのこまめな意見交換。中川さんは消費者目線での味の評価などを伝え、それを受けて長﨑さんも飼育方法を工夫。試食会を行うなど、日頃から食感や味への探求をかかさない。
今や神奈川を代表するブランド牛となった相州牛。中川肉屋(小田原市栄町)のほか小田原百貨店各店などで販売している。また、今年6月にオープンした南足柄市の道の駅「足柄・金太郎のふるさと」では、相州牛の丼などが楽しめる。

POST20201002_sosyugyu_a▲トロフィーを持つ長﨑さん(右)と、最優秀賞の相州牛を手にする中川さん

POST20201002_sosyugyu_b▲南足柄の山麓にある長﨑さんの牧場。仔牛の頃は放牧し、のびのびとした環境で育てている(2019年撮影)

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