2021年01月15日号 ニュース

今春のスギ花粉飛散量
「例年並み」と予測

2021/01/15

神奈川県自然環境保全センター(厚木市)は、今年春の県内のスギ花粉飛散量について、「2020年春に比べるとやや増加するものの、ほぼ例年並みと予測される」と発表した。
同センターでは1997年度より、スギ花粉の飛散量を予測するため、県内のスギ林30ヵ所で花粉を飛散させる雄花の着花量を調査している。今回の調査では、着花点数の平均値は100点満点中48・7点となり、前年の45・7点及び過去24年間の平均44・8点をわずかに上回る値だった。
スギの雄花の着花量は前年夏の気候と相関が高く、高温少雨で日照時間が長いと着花量が多くなる傾向がある。昨年の7月は降水量が多く日照時間が短かったため、着花が少なくなる条件だった。一方、8月は降水量が極端に少なく日照時間が長かった。7月と8月で気象要因が極端に異なったが、結果的に平均程度の着花になったと推定されるという。
なお、同センターでは花粉を飛散させない「無花粉スギ」の開発を進めている。今春は約1万本の苗木を生産できる見込み。

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