小田原市 暮らし ニュース 産業 2021年03月19日号

小田原市南町の国道1号沿いにオープン
観光活性化と地域交流の新施設

2021/03/19

里帰りした路面電車を設置

小田原市南町に3月12日、新たな施設「箱根口ガレージ 報徳広場」がオープンした。
南町周辺の観光活性化と地域内での3世代交流を目的とした施設で、場所は国道1号沿いの「箱根口交差点」付近。報徳二宮神社のまちづくり推譲事業として報徳仕法㈱が運営する。また、長崎から里帰りした小田原ゆかりの路面電車「小田原市内線モハ202号」を広場に設置している。
施設では、日中はレストランやスイーツショップ、生花店を営業。夕方からはレストランを会員制の地域食堂として、近隣住民のコミュニティの場とする(6月頃より開始予定)。また、近隣の商店と連携した配送サービスやフードデリバリー、ランドリー、子ども向けの経済教室なども順次展開。現代社会が抱える課題解決のため、地域の様々な世代が交流できる施設として、持続可能な社会に向けた開発目標「SDGs」の達成も目指す。
開業を前にした3月10日、関係者向けのセレモニーが行われた。報徳二宮神社の草山明久宮司は、関係者に深く感謝を表すとともに、二宮尊徳の教えである「一円融合」を実践する場として地域の発展に尽くしたいと語った。
続いて、モハ202号がお披露目された。1956年まで小田原~箱根板橋の国道1号を走り、廃線後は長崎で活躍。2019年に引退し、これを知った「小田原ゆかりの路面電車保存会」(小室刀時朗会長)が里帰りを目指し奔走。報徳仕法㈱の協力で、かつて車両が走行した国道1号に面するこの施設で展示されることになった。
車内では、車両が走っていた当時の写真などを掲示。新型コロナウイルス感染予防のため、当面は外観のみ見学可。車内は感染状況を踏まえ順次公開予定。

POST20210319_garage▲南町にオープンした「箱根口ガレージ 報徳広場」

「箱根口ガレージ 報徳広場」https://www.hotoku.co.jp/hakone-guchi-garage/

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