≪南足柄市≫
金時山山頂にライブカメラ
ダイヤモンド富士もリアルタイム配信
2021/05/14
南足柄市は4月より、金時山の山頂にライブカメラを設置し、富士山や箱根町仙石原などの眺望をリアルタイム配信している。
金時山は南足柄市と箱根町、静岡県小山町の境に位置する日本三百名山のひとつ。標高は1212ｍで、箱根外輪山の中で最も高い。晴れた日は山頂から雄大な富士山を望むことができる。
ライブカメラは山頂の「金太郎茶屋」に設置。映像は、市ホームページで閲覧できる。また、市内竹松にある道の駅「足柄・金太郎のふるさと」の食堂内にあるディスプレイでも映像を表示（営業時間中のみ閲覧可）。道の駅を訪れた観光客らにアピールしている。
配信にあたっては、山頂にある「バイオマス公衆トイレ」の自家発電設備を活用して電力を確保。電力網がない山頂でも映像が途切れず、リアルタイム配信を可能にした。
観光ＰＲに
市によると、金時山の登山者数は2018年度が9万9500人、19年度は8万8433人。足柄峠側の登山道の通行止めが続いていることや、新型コロナウイルスによる外出自粛の影響で減少傾向にあるという。このライブカメラを通じて金時山の眺望の良さを伝え、登山客の誘致や観光ＰＲを図りたい考え。
4月28日には、南足柄市矢倉沢と箱根町仙石原を結ぶ「はこね金太郎ライン(南足柄市と箱根町を連絡する道路)」が開通し、登山道の近くに新しい駐車場が完成。これまでよりも登山が楽しみやすくなった。
また、従来だと登山客しか見ることができなかった山頂からの「ダイヤモンド富士」を、ライブカメラによって気軽に楽しめるようになった。
ダイヤモンド富士は、富士山の頂上部分と太陽が重なる現象。金時山山頂では例年5月10日～11日頃と8月1日～2日頃に見ることができる。
▲ライブ画面(南足柄市提供)
▲今年の5月9日18時頃にカメラに映った「ダイヤモンド富士」(南足柄市提供)