南足柄市 文化 ニュース 箱根町 2021年06月25日号

春めき財団の新たな社会貢献事業
「芭蕉の見た富士」歌と映像に

2021/07/02

障害者支援や就農支援を行う一般財団法人「春めき財団」(南足柄市塚原)が、SNSを活用した新たな社会貢献として、箱根をPRする動画「芭蕉の見た富士」を作成した。
歌と映像で構成するDVDで観光や文化・芸術振興に寄与するための新事業。今回の動画はその第1弾。松尾芭蕉が箱根で見たという霧の富士山の世界観を、楽曲とドローンによる映像で表現した。
作詞・作曲をしたのは、同財団理事長の古屋富雄さん。歌詞には、芭蕉が富士山を詠んだ句「霧しぐれ富士をみぬ日ぞ面白き」「雲霧の暫時(ざんじ)百景を尽しけり」を織り込んだ。おそらく江戸に住む芭蕉は何度となく箱根を訪れ、霧に隠れた富士山を心の目で見たのだろうという説から、心で見る世界を表現する俳句の奥深さを伝える内容に。また、その境地を体感しに箱根を訪れ富士山を見てほしいとの思いを込めた。
映像は、ドローン操縦士の中島芳男さん(小田原市在住)が担当。大観山から撮影した富士山や霧が立つ箱根の山々、登山電車、芦ノ湖などの美しい景色が展開される。また、俳句の素晴らしさを世界中に知ってもらうため英訳も挿入した。
「芭蕉が見た富士山の姿を心で想像しながら楽しんでほしい」と2人。視聴はYouTube内で「芭蕉の見た富士」で検索を。

▲製作した古屋さん(右)と中島さん。画面に映るのは動画の1シーン

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