小田原市 ニュース 防災 2021年07月23日号

小田原市消防本部
熱海市で救助活動
守屋市長に活動を報告

2021/07/23

7月3日に静岡県熱海市で発生した大規模土石流で、神奈川県緊急消防援助隊として派遣された小田原市消防本部の隊員が帰還し、13日に守屋輝彦市長に活動を報告した。

小田原市消防本部は7月3日から12日の10日間、第1次派遣から第4次派遣として延べ8隊31人を派遣。大量の土砂や猛暑という過酷な状況の中、被災者の捜索活動を行った。
1次隊は3日深夜に熱海に到着し、翌朝から土石流上流の現場へ。倒壊寸前の家屋の中を残された人がいないか慎重に捜索した。続く2次隊は腰まで埋まるほどの泥と苦闘。薄い木の板を泥の上に敷き足場にするアイデアで活動を進めた。3次隊からは主に堆積した土砂を搬出。スコップとバケツを使い手作業でかき出した。加えて4次隊は最高気温34度という暑さの中、氷で体を冷やしながら作業した。

隊員たちには熱海の住民から差し入れや感謝の手紙が届けられた。過酷な活動の大きな励みになったという。「まだ多くの方が帰れず、我々も志半ばで帰還した。早く皆さんが帰れることを祈っている」と言葉を述べた。

報告を聞いた守屋市長は隊員に感謝の言葉を述べ、「経験や知見を他の隊員とも共有し、組織力強化につなげてほしい」と話した。

▲大量の土砂を手作業でかき出す隊員(写真提供:小田原市消防本部)

▲資料を見せながら市長に現場の説明をする隊員ら

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