歴史 ニュース 箱根町 2021年08月06日号

箱根大文字焼が100周年
記念切手シートを販売

2021/08/06

今年は法要と点火のみ実施

箱根の夏の風物詩「箱根大文字焼」が今年100年を迎える。

8月16日の夜、標高924メートルの明星ヶ岳山腹に巨大な「大」の字が燃え上がる箱根大文字焼が始まったのは、1921年(大正10)。19年(大正8)に登山電車が開通した強羅をさらに発展させるべく、小田原電気鉄道㈱(現箱根登山鉄道)が中心となり、別荘所有の財界人や宮城野の有志らにより発案された。後に箱根全山の有縁無縁の精霊の冥福を祈るうら盆の送り火として行われるようになり、2011年以降は「日本各地震災に依る犠牲者の諸精霊」の供養も加わった。

昨年はコロナ禍の影響で、通常前夜祭も含め強羅夏祭りなどイベントを中止し、法要と大文字点火、花火は縮小という形で行われた。

100年を迎える今年は花火も中止とし、法要と点火のみの実施とする。記念イベントなども行われないが、「箱根強羅温泉大文字焼百年」と題したオリジナルフレーム切手を8月2日より箱根町内の全郵便局と小田原郵便局、小田原東郵便局で販売している。同日には贈呈式が強羅で行われ、日本郵便㈱神奈川県西部地区連絡会の高梨哲也地区統括局長(小田原浜町郵便局長)から箱根強羅観光協会の倉田義巳会長へ切手が贈られた。

価格は1シート(84円切手×10枚)1330円。500シート限定。また、近日中には、箱根強羅観光協会キャラクター・ごうらんのキーホルダーやマグネットも販売予定。

▲贈呈式にて切手を披露する高梨地区統括局長(左)と倉田会長

▲歴代の大文字焼の写真などをあしらった記念のオリジナルフレーム切手

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