小田原市 美術展・資料展・展示会 イベント情報 文化 ニュース 歴史 2021年10月01日号

≪松永記念館≫
耳庵在りし日の記念館をたどる
設立60周年の特別展が開催中

戦前戦後の日本の電力界で活躍した実業家で、茶人「耳庵(じあん)」としても高名な松永安左ヱ門(1875-1971)が設立した松永記念館(小田原市板橋)で、設立60周年を記念した特別展「お茶をする、遊ぶ、生活する耳庵が愛した記念館」が11月7日(日)まで開催中。

同館は、晩年を小田原で過ごした耳庵が自身のコレクションを公開するために自宅の敷地内に建設した施設。没後に市へ寄付され、ゆかりの資料や美術品などを展示している。

今回の特別展は、耳庵に魅せられた写真家・杉山吉良(1910-1988)の作品(一般財団法人日本カメラ財団所蔵)が中心。

杉山は1960年頃から8年間、小田原で過ごす耳庵を撮り続けた。庭園を歩く姿や愛犬とのショット、賑やかな園遊会、茶室の無住庵でウイスキーを楽しむ様子など、耳庵の素顔の日々が伝わってくる。

耳庵が過ごした当時の姿に復元

また、同館は今年7月に庭園と駐車場の整備工事を終えてリニューアルオープンした。

整備では庭園を修景し、耳庵が過ごした当時の姿に可能な限り復元。あわせて園路の舗装などのバリアフリー化を実施し、車いすでも移動しやすくなった。

復元にあたっては杉山の写真を参考にした。池の畔には休憩所の「四阿(しあ)」(東屋)を復元。本館裏の石積階段も、当時の形状にあわせて拡幅した。

特別展の図録には、これら杉山が撮影した耳庵在りし日の松永記念館の様子が伝わる写真を多数収録。「写真と比べながら、実際の記念館を見てもらうと楽しいのでは」と同館学芸員の中村暢子さん。

開館時間は10時~16時。観覧料は一般500円。図録は1冊800円で販売。問合せはTEL.0465-22-3635同館へ。

▲展示写真の一部

▲復元された「四阿」(東屋)

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