小田原市 文化 歴史 ニュース 2021年12月17日号

東泉院(小田原市久野)が開創五百年
新住職就任の晋山式が厳かに挙行

2021/12/17

小田原市久野の曹洞宗「護國山 東泉院」が今年、開創500年を迎えた。

1521(大永元)年、北条氏2代当主・氏綱の時代に総世寺第7世大休宗恵によって開山。境内は古禅林の面影を今に残し、本堂は1745(延享2)年の建築。
また、65年以上にわたって市民のための月例座禅会を開き続け、禅の文化展を開催するなど小田原の文化振興にも貢献してきた。

11月6日には、開創500年の式典と合わせ、住職の代替わりの儀式「晋山式」が厳かに挙行された。

第23世住職として新たに就任したのは、岸清志さん(67歳)。先代の岸達志さんから引き継ぎ、この式をもって正式に住職として迎えられた。

この日、岸住職はお祝いに駆け付けた近隣の僧侶とともに、山門前から行列を作って参道を歩んだ。集まった壇信徒に見守られながら本堂に登り、法語を唱えて就任を宣明した。

続いて、「結制上堂」「開創五百年祝祷諷経」「檀信徒総回向」などの法要が執り行われた。壇信徒総代の福島進さんは、「久野の地で500年、壇信徒はもとより地域住民の心の拠り所となっています。これからもよろしくお導きください」と祝辞を述べた。


▲山門を進む晋山式の行列


▲岸清志住職

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