小田原市 歴史 ニュース 2017年02月17日号

久野北条幻庵(げんあん)顕彰会
設立記念講演会を開催

2020/04/20

2月4日、小田原市久野の区民会館にて「久野北条幻庵顕彰会」の設立記念講演会が開催された。この会は、北条五代を支えた北条幻庵を顕彰することを目的として昨年11月に発足された。
当日は高瀬恵会長より、「久野には北条幻庵の居住跡もあり、地元住民からこの貴重な文化財を残すべきだと声が上がった」と話があった。
その後、小田原の城と緑を考える会会長の田代道彌さんが、北条幻庵の生涯や遺跡の造りの見事さを講演した。
また、尺八奏者でもある小田原市議会議員の大村学さんが一節切という竹笛のレプリカを演奏した。
P-20170217_genan_takase▲高瀬恵会長

P-20170217_genan_tashiro▲講演する田代道彌さん

北条幻庵とは

北条早雲の三男であった幻庵。北条氏が展開した関東各地での戦で活躍した。また、京都の連歌師を招いて歌会を開いたり、一節切の名手でもあるなど、文芸の才能も発揮した。
幻庵の息女が輿入りの際に書いて与えたという「北条幻庵覚書」は当時の武家生活の資料として有名だ。
また、自然地形を活かした作庭にも秀でており、久野地区中宿の中屋敷には「幻庵池」と呼ばれる庭の一部や御霊屋が現存する。同会ではこれらの遺跡を、小田原市の指定文化財とすることを目指す。
現在、顕彰会では会員を募集している。参加希望者はTEL.0465-35-2253久野保育園まで。

P-20170217_genan1▲幻庵の肖像画

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