南足柄市 ニュース 2022年03月18日号

北足柄小学校が閉校
148年の歴史に幕

2022/03/18

今年3月で閉校する南足柄市立北足柄小学校(同市内山)。閉校に向けて、児童の思い出づくりの様々な行事が行われている。3月7日には、児童や保護者、地域住民らを招いた「ありがとうコンサート」が開かれた。

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コンサートは、昭和音楽大学の同期生4人で結成するサクソフォン四重奏団「リリー・サキソフォン・カルテット」が企画。代表の中村洋翔さん(20歳)は南足柄市出身。自分たちができることで児童たちに楽しんでもらいたいと、体育館中に音色を響かせた。

曲目は幅広い年代が楽しめるディズニーを中心に構成し、児童も時折り手拍子で盛り上げた。最後には、卒業式の定番であるクラシック曲の「カノン」を、同校の校歌のワンフレーズを使った特別アレンジで披露した。

思い出に協力

同校は1873年(明治6)、関本化源舘分校(第二内山枝校)として開校。自然豊かな矢倉沢地区にあり、地域と連携した学習として市無形民俗文化財「内山剣舞おどり」にも取り組んできた。児童数の減少などにより、今年4月より南足柄小学校への統合が決まった。現在の児童数は3年生から6年生の13人。

閉校を前に市は昨年12月、児童のための企画を公式ツイッターで募集。「リリー・サキソフォン・カルテット」を含め、さまざまな団体や企業が協力した。

スター電器製造㈱(藤沢市)は溶接でのネームプレート作成体験をプレゼント。㈱KIREI produce(東京都)は児童と一緒に校舎を掃除。ネット配信のひかりTV番組「OH!舞DAPUMP!!エボリューション」も思い出づくりに協力。また、毎月同校で読み聞かせを行ってきた「劇団ぽぽ」の最後の公演も行われた。

「子ども達のために様々な方が応援してくれてとても感謝しています」と加藤丈之校長。同校は3月18日(金)に最後の卒業式、19日(土)に閉校式を行い、148年の歴史に幕を閉じる。


▲体育館で演奏を聞く児童たち


▲「ありがとう」「さようなら」のメッセージが飾られた校舎

-南足柄市, ニュース, 2022年03月18日号