小田原城の総構(そうがまえ)
「渋取」の説明板を新設
2022/04/29
小田原市栄町の「広小路南交差点」付近に、小田原城総構の説明板が設置された。
総構の東縁部はかつて湿地帯で、そこに堀を作って内側に土塁を築いていたと考えられている。この一帯は「渋取(しぶとり)」と呼ばれ、説明板の裏にある渋取川は、江戸時代になると堀を埋めた水田の排水路として利用されたそうだ。
昨年3月に開通した栄町小八幡線の工事で、かつて渋取川にかかっていた「新逢橋」が撤去。総構の名残が分かりづらくなったため、郷土史を研究する「小田原城郭研究会」が市に説明板の設置を呼びかけていた。
また、工事の際に取り外された新逢橋の銘板は、小田原市郷土文化館に保管されている。
▲設置された説明板