小田原市 ニュース 産業 2022年05月13日号

国府津駅のメロディが「みかんの花咲く丘」に
地元の活動が実を結ぶ

5月2日より、JR国府津駅の発車メロディが童謡「みかんの花咲く丘」に変更された。地元の国府津商工振興会による長年の悲願。前日の1日には、関係者によるセレモニーが行われた。

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「みかんの花咲く丘」は1946年、作曲家の海沼實さんが伊東へ向かう列車の車窓から見た国府津駅周辺の情景に着想したと言われている。当時の人気童謡歌手の川田正子さんが歌い、ヒットした。

国府津商工振興会(朝倉一彰会長)では、2004年に川田さんを招いて合唱を開催。7年ほど前からは「みかんの花咲く丘ファミリーコンサート」を開催するなど、ゆかりのイベントを続けてきた。

楽曲を発車メロディにするため、駅利用客へアンケートを実施。また、すでにメロディに採用している伊東市とも連携し、その熱意にJR東日本が応えた。

国府津駅では、5つの番線ごとにそれぞれ異なるアレンジで使用。作編曲家の髙木文世さんが編曲し、聞き比べてみる楽しさもある。

セレモニーには、来賓として海沼さんの孫で日本童謡学会理事長の海沼実さんも出席。地元の子どもたちによる「みかんの花咲く丘」の合唱も披露された。

念願の達成に「感無量です」と朝倉会長。あわせて同振興会では5月2日を「国府津の日」に制定。駅周辺店舗等で記念グッズが当たるスタンプラリーを5月31日(火)まで実施中。


▲セレモニーに集まった地元住民や関係者

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