ニュース 2021年03月05日号 湯河原町

湯河原町の訪問介護事業所
コロナ禍の“安心”へ連携強化

2021/03/05

新型コロナウイルスの感染拡大が問題となる中、湯河原町にある6つの訪問介護事業所が、利用者の安心安全のため、連携してフォローしあえる体制を構築しようと動き出した。
今までも各事業所ごとで感染対策をしてきたが、利用者の中には複数の事業所と契約しているケースもあり、情報を共有することが重要と認識。横のつながりを作ることで安定したサービスの提供を図る。2月5日には、3事業所の代表が集まって具体的な対策を話し合った。
例えば訪問先の人に症状があった場合、関わるすべての事業所やケアマネージャー、かかりつけ医らにすぐに連絡ができるよう、利用者ごとに各連絡先の一覧表を作成。緊急時の連絡の抜け漏れを防ぐ。また、ヘルパーに体調不良者が発生した場合には、各事業所でフォローしあってサービスを確保する。
訪問介護の現場では、利用者に感染を疑わせる症状があっても、継続的なサービスの提供が求められるケースもある。その場合に備え、ガウンやシールド等の防護具キットの準備や、共通のマニュアルを用意することも決めた。
「どんな時も利用者の方に不安なくサービスを受けていただくことが第一」と、訪問介護事業所「ハピネス」(同町土肥)管理者の塩瀬文昭さん。ゆくゆくはケアマネージャーや通所の介護サービス事業者などとも連携し、安心して介護サービスを受けられる地域を目指したいと話す。

POST20210305_yugawara▲アイデアを話しあう事業者ら

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