南足柄市 ニュース 産業 2022年07月22日号

林業6次産業化で地域活性へ
㈱あしがら森の会議が設立

2022/07/22

南足柄市域の約68%を占める森林資源の活用を目指し、市と民間企業の出資による「㈱あしがら森の会議」(本社南足柄市内山1903/斎藤健介代表取締役)が設立し、6月28日に市役所で設立集会が行われた。林業の6次産業化を図り、それに伴う人材交流など、循環型のまちづくりを進める。

出資者は南足柄市外五ケ市町組合、森林資源を活用した事業を行う㈱トビムシ、アサヒグループジャパン㈱、あしがら環境保全㈱、南足柄市。さがみ信用金庫も趣旨に賛同。

事業は森林管理や木材流通、在庫管理、商品生産、マーケティング、担い手育成など多岐に渡る。幅広く市産材が流通する仕組みをつくり、林業全体の活性化を目指す。

代表の斎藤さんは、これまで政府開発援助事業で海外の地域開発などに従事。コロナ禍を機に南足柄市に移住した。あしがら森の会議では連携事業の構築運営や関係人口の創出を担う。「山と人との新しい関係性をつくる」と意気込む。

また、本社に併設する形で地域交流拠点「mado.」(まど)を開業。築約90年の古民家を改装し、コワーキングスペースやイベントスペース、シェアキッチンなどを備える。内装には市産材を使用。テーブルやキッチン、廊下など、木材加工の実践例として法人等に向けた提案につなげる。

事業についてはhttps://ashigara-foresters.co.jpで。


▲設立集会の後、交流拠点の「mado.」を視察する関係者たち

-南足柄市, ニュース, 産業, 2022年07月22日号