小田原市 美術展・資料展・展示会 イベント情報 歴史 ニュース 2022年12月02日号
小田原市民会館の壁画
保存し、展覧会で公開
2022/12/02
昨年7月に閉館し、まもなく解体が始まる旧小田原市民会館。その大ホール内にあった壁画の一部が保存・修復され、12月3日(土)~13日(火)に行われる「小田原市民会館大ホール壁画の記憶展」で展示される。会場は小田原三の丸ホールギャラリー回廊。9時~21時。5日(月)休館。
同館大ホールは1962年開館。壁画は2015年に99歳で亡くなった画家の西村保史郎さんによるもの。1階客席入口の壁に赤、2階に青い壁画が描かれていたが、長年存在自体が忘れられていた。
2017年、市民団体が壁画に西村さんの署名を発見。それを契機に保存に向けた動きがスタート。国内でも希少な大規模な壁画と分かり、専門家による修復が進められてきた。
市によると、西村さんは絵本の挿絵等で活躍し、東京都町田市玉川学園にアトリエがあったという。だが、壁画の制作に関わる経緯は資料が無く、多くの謎に包まれたままだ。
展示では壁画の一部4点と調査資料などを公開。3日(土)14時からはトークイベント(無料・当日先着30人)も。
問合せはTEL.0465-33-1703市文化政策課へ。
▲1階客席入口の壁に描かれていた赤い壁画(昨年7月撮影)
市は、西村さんや壁画に関する情報を募集中。連絡は下記へ。
TEL. 0465-33-1703(平日)
メール cultural-exchange@city.odawara.kanagawa.jp