小田原市 2023年01月06日号 ニュース

乳がん検診の大切さを伝える
ピンクリボン運動が小田原でスタート

2023/01/06

乳がん検診の受診を促進する「ピンクリボン運動」。小田原を拠点にこの活動を進める市民団体「ピンクリボンぷらすODAWARA」がこのほど発足し、11月22日にミナカ小田原内の「おだわらイノベーションラボ」で発足式が開かれた。

ピンクリボン運動は、乳がんの正しい知識を広め、早期発見を目指すアメリカ発祥の活動。日本国内でも20年ほど前から医療従事者や民間団体、企業などによって活発化している。

ピンクリボンぷらすODAWARAは、がん経験者や家族、医療・福祉従事者、支援者らがメンバー。乳がんをはじめとする女性特有のがんについて、地域のイベント等で啓発活動を展開していく。そして、ゆくゆくは性別を問わず全ての人のがんについて活動していきたいという。その思いから、団体名のピンクリボンに「ぷらす」を加えた。

代表の前川育さん(73歳・小田原市在住)は長男を小児がんで亡くし、自身も3回のがんを経験。それをきっかけにがん教育に取り組み、厚労省「がんの緩和ケアに係る部会」構成員などを務める。

「がん検診の大切さを知ってほしい」と前川さん。女性は自分の体調よりも家族や子どもを優先しがちだが、大切な人のためにも後回しにしないでほしいと訴える。「まず活動を知っていただき、一つ一つ丁寧に長く続けたい」と話す。

最初の啓発イベントは今年5月に開催予定。


▲発足式に参加したメンバーら。前列左から3人目が前川代表

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