防災総合ペット育成協会が主催
「人とペットの防災フェスティバル」
2020/05/12
ペット防災の啓発に取組むＮＰＯ法人「防災総合ペット育成協会」（小田原市桑原）が、あさって20日(日)に「人とペットの防災フェスティバル」を開く。災害
時のペットの安全について考えるきっかけにしてほしいと、来場を呼びかけている。
東日本大震災では、多くの人命とともに動物たちも犠牲となった。また、飼い主とペットがはぐれたりするなど、ペットと災害の問題も課題となった。熊本地震では、避難所に同伴できず車中泊を余儀なくされる事例もあった。
同協会は、飼い主とペットが安心して避難できる体制をつくるため、昨年8月に発足。2市8町をエリアに行政機関や地域と連携し、イベントやセミナー、防災訓練などへの参加を通じて、ペットを連れて避難する「同行避難」の普及・啓発活動に取組んでいる。
「飼い主さんに防災の知識があれば防げることがある」と理事長の中川都子さん。活動を行う中で、ペットを連れてどう避難したらいいのか分からず悩んでいる人が多いことも分かった。国はガイドラインを作成し同行避難を原則としているが、いざという時は様々な課題も予想される。飼い主一人ひとりが日頃からできる対策として、フードや水などの備え、ケージに慣れさせるなどのしつけ、健康管理、避難所の事前確認、動物が苦手な人への配慮など、命を守るための心構えや準備を考えてほしいと訴える。
フェスティバルは、5月20日(日)の正午～16時に小田原市立下中小学校（同市小船178）にて開催。同行避難に必要なしつけ教室（13時・14時・15時の３回／各30分）、ペット用の備蓄品の展示、ペットの防災相談、訓練士による同行避難に必要なデモンストレーションなどを行う。また、炊き出し訓練や非常食アルファ米の試食、救助救護・消火訓練も体験できるほか、様々な防災ブースも。キッチンカーも出店予定。犬用の足湯も用意されているので、ペットを連れて参加してみては。参加無料。
【問】TEL.0465・39・1313防災総合ペット育成協会（https://bousaipet.org/）
