真鶴町
「空き家バンク」がスタート
住民目線で空き家の活用へ
2021/11/05
真鶴町は8月より、一般社団法人「真鶴未来塾」と連携し、「空き家バンク制度」事業をスタートさせた。
この制度は、空き家の所有者と利用希望者をマッチングするための仕組み。町が3年前に行った調査では、町内の空き家は568件。移住の促進や安心安全の確保、景観維持などのため、空き家の有効活用に取り組んでいく。
同法人は真鶴町在住の母親6人がメンバー。子育てに関するワークショップなどを開催し、公共施設「コミュニティ真鶴」を管理・運営している。そのネットワークを空き家対策に活かそうと町が委託。住民ならではの視点で空家の発掘や情報発信を行う。
事業では空き家の所有者から登録の申請を受けた物件情報を町ホームページで公開。宅建業者仲介のもと、マッチングを行う。すでに移住や開業を望む人から相談が寄せられている。
同代表理事の玉田さんも、真鶴町の暮らしに強く惹かれて4年前に都内から家族で移住した。「町の暮らしを大切に、次の世代に残してあげたい」。貸し手となる町民の力を借りながら事業を進めたいと意気込む。
現在、利用希望者数に比べて登録物件数が少ない状況だという。「登録したい空き家がありましたらお気軽に相談ください」と玉田さん。
問合せはTEL.0465-68-0789コミュニティ真鶴(月・水・金・土の10時~15時30分)へ。
▲玉田さん(左から3人目)とメンバー