小田原市 暮らし ニュース 箱根町 2022年09月16日号

福祉機関などが箱根を舞台に制作
認知症理解へドラマ仕立て動画

2022/09/16

認知症の啓発活動に取り組んでいる「認知症をにんちしよう会」が、箱根町を舞台にした認知症の理解促進のための動画を作成した。

同会は県西1市3町の医療・福祉・介護関係の団体などで構成。動画は、箱根町地域包括支援センターが中心となって作成した。

内容は、認知症当事者を含む家族3人が箱根を旅行するというドラマ仕立て。「認知症でも観光地を楽しめる」というメッセージを伝えるもので、多くの人の認知症への理解や関心を高めるきっかけになればと企画。観光関係の団体も協力した。

ドラマは、認知症サポーター養成講座を受講していたホテルがいつもと変わらない対応で家族を迎えるシーン、館内で部屋が分からなくなった認知症当事者に従業員が応対するシーンなどを収録。また、同会会長で武井内科医院(小田原市国府津)の武井和夫院長による解説も盛り込んだ。

撮影は8月、宮城野の「ホテルインディゴ箱根強羅」などで実施。主人公役は、「かながわオレンジ大使(認知症本人大使)」の松浦謙一さん(67歳)。松浦さんは認知症の当事者として、音楽活動を通して認知症でも楽しめる人生があると伝えているそうで、動画では演奏場面も収録した。

公開は「世界アルツハイマーデー」の9月21日を予定。約15分。閲覧は「認知症をにんちしよう会」の公式YouTube内にて。


▲宮城野諏訪神社で松浦さんの演奏シーンを収録する様子(提供:箱根町地域包括支援センター)

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