小田原かなごてファーム
南足柄に2ヵ所目のソーラーシェアリング
2022/02/04
南足柄市弘西寺の農地にこのほど、営農型太陽光発電「ソーラーシェアリング」が完成した。
手がけたのは、再生可能エネルギーの普及と耕作放棄地の再生を掲げ、ソーラーシェアリングの普及を進めている合同会社「小田原かなごてファーム」(小山田大和代表)。南足柄市内では2ヵ所目の設置となる。
ソーラーシェアリングとは、農地に支柱を立てて組んだ架台の上に太陽光パネルを適度に設置し、農業と発電を両立する仕組み。
今回は、同市在住の郷土史家・内田清さん(92歳)からの依頼に同社が協力する形で設置。内田さん所有の土地で発電しながらサツマイモやサトイモなどを育てる。作った電気はFIT(固定価格買取)制度に依存せず、内田さん宅で自家消費する。
1月15日、弘西寺公民館でソーラーシェアリングを学ぶ講演会が同社主催で行われた。地域住民らが参加し、農地再生と地域活性化への可能性や課題を議論。内田さんは「新しい時代に残せるものができて嬉しく思う」と完成を喜んだ。
「食べ物やエネルギーなど、人間の生存に必要なものを地域で自給しながら、暮らしを豊かにする実践をしていく」と小山田さん。
▲完成したソーラーシェアリングの前で小山田さん(前列右から2人目)と内田さん(同3人目)と関係者ら