小田原市 2020年01月31日号 街の話題

小田原のなりわいなどを案内
市長のガイドでまち歩き

2020/04/16

小田原で1月19日、加藤憲一市長がガイド役を務めるまち歩きツアーが行われた。市長は三の丸や宮小路、かまぼこ通りなどを中心に案内。地域のなりわいや歴史などに触れながら、約1時間半にわたってガイドした。

この企画は、まち歩き観光による地域活性化を目指す「小田原まち歩き実行委員会」(外郎藤右衛門委員長)によるもの。ガイドもコースも当日まで明かさない「シークレットまち歩き」として参加者を募り、市内外から約15人が集まった。市長は当日、「小田原宿」と背中に大きく描かれた半纏を着て登場。「今日は小田原のなりわいを中心に案内します」と、スタート地点の市民会館を出発した。
コースは主に本町の付近。界隈にあるポンデケージョ専門店やチーズの専門店、レストラン、鰻屋、ゲストハウスなど、新しい店から老舗まで、店主との触れあいを楽しみながら歩いた。床屋の「イセタニ」では、「ここは北原白秋も通い、『あわて床屋』という作品の舞台になったといわれています」と童謡を口ずさみながら紹介。宮小路やかまぼこ通りでは、松原神社をはじめ、小田原空襲の痕跡を伝える古清水旅館跡地、明治天皇宮ノ前行在所跡、作家・川崎長太郎の碑、千度小路の一角にひっそりと佇む龍宮神社など、地域の歴史や文化にも触れた。また、空き店舗再生の取り組みなど、地域の人によるまちづくりの活動も解説した。
見慣れた景色もガイドが案内することで、新たな気づきがうまれるまち歩き。今回のガイドでは、ときに地元の人しか知らないような狭い路地や脇道も案内した。浜町付近で育ったという女性も新鮮な景色を楽しんだ様子。秦野から参加した男性は、「まちづくりに若い方など小田原の皆さんが熱心なことが分かりました」との感想。まち歩きを通じて、小田原の魅力の再発見につながる企画となった。

P20200131_odawara_machiaruki_a▲かまぼこ通りをガイドする加藤市長(左)

P20200131_odawara_machiaruki_b▲御幸の浜の景色も楽しんだ

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