小田原市 ニュース 産業 2023年02月10日号

《小田原市》
位置情報を記録できる端末を配布
児童の見守りサービス導入

2023/02/10

小田原市は、市立小学校に通う児童を対象に、位置情報が把握できる小型の端末を使った「見守りサービス」を開始する。時期は今年5月以降を予定。

これは、端末を持った児童が登下校時などに、市内の店舗や事務所等に設置された「見守りスポット」付近を通過したり、専用アプリをインストールした端末を保有する人やタクシーとすれ違うと、事業者のデータセンターに位置情報が記録されるシステム。万が一の際は警察等に保護者が問い合わせることで記録された情報を確認できる。

システムを提供するのは、㈱otta(オッタ・福岡市/山本文和社長)。同社は同様の見守り事業を全国22自治体で展開している。以前より、小田原市内の情報通信関連会社㈱Hamee(ハミィ/水島育大社長)と業務提携していた縁で小田原でもサービスを開始。Hameeはスポンサーとして環境整備などに協力する。

また、市と包括連携協定を結んでいる日本電気㈱(NEC・東京都港区)も事業を支援。取得したデータのうち非パーソナル部分を活用し、市内の安全対策や交通事故防止といった地域課題を解決する研究を行う。

端末は約8gと軽く、お守りのような袋付きでランドセルやかばんなどに着けて持ち歩く。端末から発信される電波を「見守りスポット」に設置したルーターや専用アプリがキャッチすることで、位置情報を記録する。保護者がスマートフォンを使って位置を確認できるなどの有料プランもある。

端末は希望する児童全員に無償で配布。市はまずモデル校として、三の丸小、足柄小、芦子小の3校で5月中に先行導入。その後全校に広げる考え。事業費は事業者が全負担する。

サービスの詳細はhttps://otta.meで。


▲サービス導入にあたり、事業連携協定を締結した小田原市の栁下正祐教育長、守屋輝彦市長、㈱ottaの山本社長、Hamee㈱の水島社長、日本電気㈱の小野田勇司スマートシティ事業推進部門長(左より)/1月31日、市役所で


▲見守り端末

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