小田原市 ニュース 産業 2018年10月19日号

小田原市立東富水小学校
地元産木材で木質化

2020/05/07

小田原市立東富水小学校で内装を木質化する改修工事が行われた。
地元産のスギなどを使用し、校舎内が明るい印象に変化。10月9日、学校関係者らに向けた内覧会が開かれた。
市では地域産材の利用拡大に向け、公共施設での積極的な活用を目指している。木材の啓発や教育環境改善を目的に今年度から3年間、小学校で木質化改修のモデル事業を行う。
事業は年間1校程を対象に実施し、今年度は東富水小を規模の面などから選定。7月から9月にかけて工事を行い、昇降口や図書室、パソコン室などに木の温もりある空間が生まれた。木材の総使用量は約13立方mで小田原産はそのうち約6割。事業費は約2900万円。設計は㈱現代計画研究所(東京都)、施工は小田原市土木建設協同組合が担当した。
工事では、空き教室を開放的なコミュニティルームにも改修した。木の書棚などを設置し、床をフローリング。また、廊下には木製パネルを取り付けた。木の節や虫食いの部分もあえてそのまま使用した。
中畑幹雄教頭は、地域との交流を見据えた活用を考えたいと述べ、「児童には地元の木材に興味を持ってもらえる授業も考えている」と話した。11月6日(火)・7日(水)の「学校へ行こうの日」では地域住民に向けて公開を行う。

POST20181019_mokusitsuka▲図書室のカウンターも木質化。奥のパソコン室とあわせ、一体的な空間に改修した

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