小田原市 ニュース 2020年05月29日号

<小田原市>
ともに歩んだ多くの市民に見送られ

市民派・加藤市長が退任

2020/05/29

小田原市長を3期12年務めた加藤憲一さん(56歳)の退任式が、5月22日に市役所で行われた。
加藤さんは2008年に市長に初当選。「市民が主役」「市民の力」を掲げ、地域コミュニティの育成、ケアタウン構想の推進、行財政改革など、持続可能な地域社会づくりを進めてきた。4期を目指し5月17日の選挙に出馬したが、わずかの差で守屋輝彦さんに敗れた。
式は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、幹部職員のみ約50人が出席。加部裕彦副市長が代表し、「加藤市長の原点は、人に優しいこと。時代が求めるリーダーだった」と言葉を贈った。加藤さんは職員に深く感謝を述べ、今後の難しい局面を乗り越えていってほしいと激励。「新市長をしっかり支えていただきたい」と話し、最後は涙で声を詰まらせた。今後は、市民の立場として地域の課題解決に実践の現場で取り組みたいという。
式終了後は市役所正面玄関に多くの市民・職員が見送りに集まった。鳴り響く拍手の中、″市民派市長”は爽やかに庁舎を後にした。
加藤市長の任期は23日に満了。守屋新市長は25日に初登庁した。

POST20200529_kato_tainin▲見送りにきた人々から、「ありがとう!」「お疲れさま!」
「おかえりなさい!」などの声をかけられて退庁した加藤市長

-小田原市, ニュース, 2020年05月29日号