歴史 ニュース 湯河原町 2021年09月17日号

湯河原・光風荘の保存に力を
保存会がクラウドファンディングで資金を募集

2021/09/17

1936年2月26日に起こった陸軍青年将校によるクーデター未遂事件「二・二六事件」。現場の一つ、湯河原の「光風荘」を後世に残したいと、保存会が修繕費を募るクラウドファンディングをスタートさせた。

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老舗旅館伊藤屋の元別館「光風荘」は、二・二六事件において東京以外で唯一襲撃された現場。静養中だった前内大臣の牧野伸顕伯爵が襲われ、建物は放火されて炎上。事件の翌年に再建された。

2003年に地元有志らによる光風荘保存会が設立。激動の昭和史を後世に語り継ぐ貴重な資料館として、遺品や当時の資料等を展示し、観光ボランティアが案内している。

建物は築80年以上。老朽化が進み、本格的な補修が必要な状況だ。特に昨今の台風や暴風雨による損傷が激しく、瓦屋根の修繕が急務という。会員数も高齢化で減少しており維持管理が難しく、ウェブ上で資金を募るクラウドファンディングを活用して屋根の修理や補修の費用を集めることにした。

目標額は250万円。返礼品として、観光ボランティアによる館内の案内やお礼状とパンフレットの送付を用意。募集は11月5日(金)まで。

詳細はウェブサイト「CAMPFIRE」(https://camp-fire.jp/)内で「湯河原光風荘」で検索を。問合せはTEL.0465-64-1234湯河原温泉観光協会へ。

▲ニ・二六事件の現場の一つ、「光風荘」(湯河原町宮上)

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