架空請求詐欺に注意-「あやしいメールは無視を!」
2016/12/22
社会問題化している「振り込め詐欺」。小田原警察署によると、なかでも、架空の口実で料金を請求する「架空請求詐欺」についての相談が増えているという。同署に手口や対策を聞いた。
架空請求詐欺では、「有料サイトの未納料金がある」などの架空の口実で、不特定多数の人にメールを送るなどして、料金を騙し取ろうとしてくる。インターネットの利用中に、料金の請求画面が表示されることもある。不安になって連絡すると、名前や住所、会社名などの個人情報を知られてしまい、更に脅されてしまう。金銭の代わりに、電子マネーを購入させる手口もある。
小田原警察署によると、このような詐欺は請求額が数万~数十万円とそこまで高額ではないことが多いため、払って済ませてしまうケースがあるとのこと。「相談件数以上に、泣き寝入りしている人も多いのでは」と話す。
対策は、とにかく無視をすること。「真面目な方こそ被害にあいやすい。不安に駆られても一切返信をしないで」と北川常弘署長。
日頃から注意を
同署管内の振り込め詐欺による今年(11月末迄)の被害件数は22件。同署によると手口は様々で、例えば息子などになりすましてお金を要求する前に、「携帯電話の番号が変わった」「風邪をひいて声がおかしい」などと電話をしておくという。このような電話があったら気をつけたい。
また、この時期に特に気をつけたいのが、還付金詐欺。年金や税金の払い過ぎ分があると偽り、「年内中に手続きしないとお金が戻らない」と慌てさせ、ATMに行かせるという。「名義を貸してほしい」と持ちかける手口にも注意が必要だ。
振り込め詐欺を防ぐには、電話を留守番電話に設定しておくことが有効とのこと。被害にあわないよう、日頃から十分注意しよう。
こんな通知は無視しましょう
◆携帯電話などに送信
「有料サイトの閲覧履歴があり料金が未納状態です。
本日ご連絡が無い場合、法的手続きに移行します。
至急窓口までご連絡ください。TEL.○○ー○○○○ー○○○○」
◆携帯電話などでサイト閲覧時に表示
「登録完了しました!入会金▲万円、年会費▲▲万円です。
退会する場合は至急ご連絡ください。TEL.○○ー○○○○ー○○○○」
不安であれば小田原警察署(TEL.0465-32-0110)に相談を