車いすで海を満喫
御幸の浜で初のバリアフリービーチ
2022/09/02
小田原市の御幸の浜海水浴場で8月20日、「バリアフリービーチ」が初開催された。
体の不自由な人たちにも海水浴を楽しんでもらおうというイベントで、有志による実行委員会が主催。当日は、車いすでも浜辺を走行できるよう海の家から波打ち際まで専用のマットを設置。参加者は水陸両用の車いすに乗り替えて、ボランティアと一緒に海に入った。
東京から参加した五十嵐裕由さんは「車いす生活になってから海は無理だと思っていた。海水のしょっぱさが懐かしかった」と満面の笑顔。小田原市在住の長田龍司さんは「30年ぶりの海だった。浜辺の風を感じられるだけで楽しい」と話した。
守屋輝彦市長も視察し、車いすで海を体験。海を活かしたまちづくりの中でバリアフリー化も進めたいとのこと。
実行委員会代表で作業療法士の初鹿真樹さんは「皆が楽しんでくれてよかった」と喜びの表情。誰もが楽しめる小田原の海を目指し、今後に繋げたいという。
▲水陸両用の車いすに乗り、海を楽しむ参加者
▲車いすで海を入る様子