暮らし ニュース 2020年07月17日号

7月から神奈川など1都8県で試行
「熱中症警戒アラート」

2020/07/17

環境省と気象庁は今年の7月1日より、熱中症の危険性が極めて高くなると予想されるときに、「熱中症警戒アラート」を発表する取り組みを試験的に実施しています。対象は、神奈川県を含む関東甲信1都8県。期間は10月28日(水)まで。
熱中症警戒アラートは、暑さへの気づきを呼びかけるための情報です。これまで気象庁は、気温を指標とした「高温注意情報」を出していました。今後は、気温と湿度、地面などから伝わる輻射(ふくしゃ)熱を取り入れて算出した「暑さ指数(WBGT)」をもとに注意を呼びかけます。この暑さ指数は、熱中症の発生との相関が高いとされています。
アラートが発表されるのは、県内の観測地点のいずれかで暑さ指数が33以上になると予想される場合です。前日の午後5時頃及び当日の朝5時頃に最新の予測値をもとに発表されます。発表されたら、日頃の熱中症予防対策を普段以上に徹底しましょう。環境省ホームページの「熱中症予防情報サイト」で情報を確認できます。
近年の暑さは災害級と言われるほどです。特に今年はマスクを着用する機会が増えると思われるので、こまめな水分補給など、日頃から熱中症対策を心がけましょう。この熱中症警戒アラートは、来年度から全国で本格的に実施される予定です。
*参考/環境省HP・気象庁HP

===アラート発表時の予防行動【一例】===
●普段以上に屋内の気温や湿度、暑さ指数を確認し、エアコンを適切に使用する
●不要不急の外出はできるだけ避ける
●熱中症リスクが高い高齢者や子ども、障がい者に対しては、周囲の人が特に声がけをする
●エアコンなどが設置されていない屋内外での運動や活動は原則中止や延期を検討する
●適宜マスクをはずし、こまめに水分補給を

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