小田原市 文化 ニュース 2021年02月05日号

ギター修理を手がける本田さん(小田原市)
コロナ禍を「楽器を楽しむ時」に

2021/02/05

小田原市南鴨宮でギターのリペア工房「ミーヤギター」を営む本田光恭さん(61歳)。主にアコースティックギターとエレキギターの修理・調整を手掛けており、時にはウクレレやマンドリン、チャランゴという南米の珍しい楽器の依頼も。コロナ禍になってからは、家に眠っていたギターを修理・調整してほしいという依頼も増えた。
オープンして今年で6年。それまでは事務機メーカーの営業マンだったが、昔から好きだったギターへの思いが捨てがたく、52歳で一念発起して会社を退職。3年間ギタークラフトの学校で学び、55歳の時に出身地である小田原に工房を構えた。
日頃から心掛けていることは、時間がかかっても丁寧に作業すること。フレットやナットの交換、ネックのそり調整、ボディの直し、電気系統の修理など、「ギターのことなら何でも相談を」と話す。また、地元の伝統工芸である箱根寄木細工を取り入れたデザインのオリジナルギターも制作している。
感染症の影響で、音楽関連のイベントや演奏会は中止や延期に追い込まれている。「生の音の臨場感を楽しむ環境が早く戻ってくれることを願います」と本田さん。家で過ごす時間が増えた今、音楽や楽器の魅力に改めて触れてみては。

POST20171124_miiya▲「蘇らせて、喜んでもらえる。それが何より嬉しいです」と話す本田さん

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