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小田原市斎場新施設 7月1日供用開始

2020/04/27

老朽化と火葬需要の増加に対応するため、建て替えが行われていた小田原市斎場(同市久野)の新施設が来月1日の供用開始を前に、報道関係に公開された。
新施設は、鉄骨造・地上2階建。延床面積は約2900平方メートル。火葬炉はこれまでの6基から9基(うち大型炉1基)に増え、環境に配慮した最新設備を導入し、年間最大4800件程度に対応できるという。
旧斎場は火葬炉と待合室が別棟だったが、新施設では同一の建物内に集約。仕切りがなく横並びだった火葬炉は、「お別れ室」として個別に仕切り、プライバシーに配慮した。待合室は2階フロアに9室。キッズスペースや授乳室も設けた。テーブルや柱には小田原産木材や寄木細工を使用。また、車寄せは屋根付きで、雨天時でも棺が濡れる心配がない。

2市5町で連携整備

旧斎場は、小田原市民のみならず周辺市町の住民にも広く利用されてきたことから、整備にあたっては小田原市、南足柄市、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町の2市5町で協議会を設立し、検討してきた。2012年に小田原市が事業主体となり、従来の敷地内で小田原市斎場として整備することを決定。民間の資金やノウハウを活用する「PFI方式」で進めてきた。
今後は12月にかけて、現火葬炉の取り壊しと駐車スペースの整備などを行う。駐車場は最終的には74台分が用意される予定。
また、新たに使用料が設定された。前記2市5町の居住者は、大人(12歳以上)1万2000円、小人(12歳未満)6000円。それ以外は大人7万8000円、小人3万9000円となる。

POST20190614_odawarashi_saijyo_b▲2階に設けられた待合室からは、足柄平野と相模湾が一望できる

POST20190614_odawarashi_saijyo_a▲お別れ室とその奥に火葬炉がつながる

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